間奏 ~Ⅰ~

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入学式から2ヶ月ほど経った頃、 隣のクラスの友人と話をしていた時のこと。 「あ、笠鷺、おはよう。」 「…うるさい、朝っぱらから。」 「え、え??」 両隣にいる友人たちの顔を、 何度も見比べているのが、 さぞ滑稽だったんだろう。 眉間に皺を寄せる癖っ毛の友人は、しかし、 すぐに怪訝そうな顔に切り替えこう言った。 「なんだお前たち、付き合ってたのか?」 「へ?」 「?!か、笠鷺!君は何を言うんだ、 僕と実は、ち、中学の頃からの友人で、 今も生徒会が同じなだけであって、」 「違うならそんなに慌てないだろ。 ああ、そうか、お前が好きなんだな。」 「だから!笠鷺!!」 慌てふためく真守を、揶揄う昌孝くん。 ーーなぁんだ、 ちゃんと高校生らしい顔もするじゃん。 自然に溢れてくる笑いに身を任せると、 いつしか、2人から視線を浴びせられていた。
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