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目を閉じると、鮮明に浮かび上がる。
もう、3年になると言うのに、
いつまでも色褪せてくれやしない。
『ーーーーーー!!』
『そんなん、そんなことないって!
決めつけることないやん、
まだこれからなんぼでも、』
『うるさい!!お前の顔なんて見たくない!
出て行け!!!』
『っ!何なんその言い方!わかった!!
もう、二度と会わへん!二度とや!!!』
売りことばに買いことば。
たかが子供の喧嘩なのだから、
とっとと謝って済ませればよかったのに。
根本の原因が複雑なものだから、
わたしの糸は、プツンと切れてしまった。
今までどうやって過ごしていたのか、
この先どこにどうして進めば良いのか、
何もかも分からなくなった。
側にある輝きに気づかなかったから。
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