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君の声が好きです
僕が君を初めて見たのは大学の入学式
満開の桜に囲まれる講堂までの道
偏差値の高い大学のためか、周りを見渡す限り頭良さそうなメガネくんが断然多い
偏見かもしれないが、持論でいうと頭がいい人はメガネをかけている
そんなくだらないことを考えながら、散りばめられた桃色の絨毯を歩く
すると前がザワついている事に気がついた
正直他人にあまり興味のない僕は素通りしようとした
そう。素通りしようとしたのだ。
が、
『ごめんなさい。貴方とは付き合えません。』
そう、鈴の音が風に吹かれて鳴ったような、とても耳障りのよい、小さな、小さな声が聞こえた
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