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甘く、蕩けさせられた体のせいで、自由が利かなくなった体を三人の男たちに弄ばれ、逃げ出したいのに去るタイミングを見失っていた、アリス。
『たす、けて』
ほぼほぼ裸にされてしまった体を見られているという恥ずかしさも忘れて、呆然と立ち竦む昴に向け、やっと絞り出した涙声で泣きつくと、
『おいで』
と言って手を伸べてくれた昴に、熱に熟れた体を拐われ、たくましいその腕に抱きしめられて駆け出したのは、ついさっきのこと。
体のあちこちが情熱に点火するスイッチのようにピンと立った体で早歩きする昴に付き添われ走るのは辛かったけれど、体中に伝わってくる昴の熱にほっとして、涙ぐまずにはいられなかった。
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