第一章 記憶

1/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ

第一章 記憶

”時間”とゆうのは 当たり前のように過ぎていく。 ”歳”とゆうのは時間と同じペースで経っていく。 当たり前のようで、とても難しいものだ。 ”時間”や”歳”が過ぎていくのと同時に生き物には出会いがつきものだ。 出会うことがなっかたかもしれない人。 偶然出会った人。事柄。場所。 そんな、予期せぬ出来事。 また、生まれ持って決まっていることを生き物は一括りに”運命”と呼ぶ。 ”運命は神様が決めた導き”とか ”赤い糸で結ばれた相手”とかって 人とゆう生き物はきれいに解釈する。 神様はいない。 赤い糸なんか存在しない。 運命は、自分が導きだし、変化させていくものだ。 と思いながら私はふらふらと生きてきた。 何か特別に頑張るわけでもなく、 ただ、流れゆく日々に頑張ってついていこうとするだけ。 そんな平凡な私の物語。 2017年。 世間はクリスマスカラーに色づいている。 ジングルベルの歌が耳につく。 赤色や緑色の風船をもった子供が横を通りぬけていく。 私はいつもの喫茶店に入る。 愛知県のとある喫茶店。 救急患者が多くて、居残り続きの私の体はボロボロだった。 喫茶店のオーナーは私が注文する前にミルクたっぷりのカフェオレを注いでくれた。 「オーナー…」 涙混じりにオーナーを見る。 「お疲れ様。今日も冷えるみたいだよ。」 にこっと笑ったハニカミ王子なオーナー。 ここ喫茶店”risotto” 彼は初めて会ったときもこうして笑いかけてくれた。 温かいクリームリゾット。 この喫茶ってに来ると必ず頼む私の特別メニュー。  「ここのクリームリゾットはおいしいし、懐かしい味がする。 この時期に食べるとますます思い出すな。」 オーナーはキョトンとした顔で私を見つめる。 「この場所だからってゆうのもあるのかな。 オーナー。少しだけ私の恋愛話聞いてくれる?」 オーナーは縦に首を振り、もう上がる時間だから。と裏に行ってしまった。 この物語は話すには長くて、でも言葉に並べていくと短い物語。 多くの人生。 そんな人生の中でちっぽけな私のスタート。 彼がいたから今の私がいる。私を作り上げたのが彼であるといってもいいほど。 それぐらい私にとって特別な相手。 この記憶の断片は私の一生の思い出として残っていく。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!