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「オマエ、俺に恥かかせんなよ?」
その一言に私の感情が歪む。
「はあ?どーゆー意味?」
「自分で判ってんだろ、遊びまくんのも大概にしとけっつーの!」
睨みを利かせて蔑んだ目と荒んだ声を向けてくる。
ヒロシへのメールタイムを邪魔された私はムクリとソファーに起き上がり、アキオを直視した。
怖いよ、怖いけど、
「なんでアンタにそんな事言われなきゃなんないの?」
私は反論する。
私だから反論出来る。
他の誰に咎められても喰って掛かってやる。
鬼の形相となるアキオをギリリと睨み返して言葉を吐き出す。
「アンタにだけは言われたくない!」
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