あらすじ

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あらすじ

目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった。 「また失敗か……」 僕は、〝これ〟が始まってから、何度目かの溜息を吐いた。 溜息の数は、僕が死んだ回数。 ── 一ヶ月前 ── 屋上で、柵に肘を乗せながら黄昏ていたところ、僕は何者かによって突き落とされてしまった。 運が良かったのか、数十メートル下の地面ではなく、数メートル下の屋外階段の踊り場に落ちた。 いいや。運が良いというのは間違いだったかもしれない。 薄れ行く意識の中で、僕が先程までいた場所を見上げる。 嫌に眩しい太陽のせいで顔は見えなかったものの、そこには、確実に人影があった。 「なんで……僕が……」 そして、僕は 死んだ。 _________________________________________ 霊体になった僕は、周りの体を借りて犯人探しを始めた。 犯人を見つけ、僕を救えなければ、〝僕が殺された日〟が永遠に繰り返される。 何度も何度も繰り返す、僕の死。 一体誰が、僕を殺したのか。
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