第1話 いつの間にか

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私と間野さんは、何回も頭を下げながら、お店の外に出た。 「このお店の閉店時間って、何時なんですか?」 「21時だ。」 私は時計を見た。 20時50分。 閉店まで、まだ10分ある。 「まだ、店員さんも閉店の準備してなかったみたいですけど。」 「そこを先回りして引き、業務の邪魔をしないのも、営業の仕事だ。」 「なるほど。」 正味、10分程。 車で2時間半かけてやってきた割には、なんとも短い引き渡し時間だ。 「ようし。これからコンビニに行って、帰るぞ。」 「は~い。」 そして今から、とんぼ返り。 「帰りは、私が運転しましょうか?」 「いや、いい。お前の疲れた顔見てると、危なくて任せられん。」 間野さんにバレないように、舌を出して、助手席に乗った。 「近くにコンビニあったな。そこへ行こう。」 「はい。」 間野さんの運転で、コンビニに入り、お弁当を買おうとした。
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