こたつの魔力

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「敦!大丈夫か!?」 部屋に上り、六畳一間の和室の襖を開ける。 すると、こたつにずっぽりと入り、頭だけがひょっこり出ている状態の敦が居た。 近付いてみると、スースーと規則正しい寝息が聞こえる。 とりあえず、無事のようだ。 俺はホッと一息つくと急に寒さを感じ、身震いした。 部屋にはこたつ以外の暖房器具は見当たらない。 敦が目覚めるまで少しあたらせてもらおうと、俺はこたつにそろそろと足を入れた。 すると、心地よい温かさに誘われ、いつの間にかうとうとし始める。 眠気に負け、いけないとは思いつつも、少しだけと横になった。
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