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「「じゃんけんぽん!」」
俺はパーで、小島がグー。
勝負終了。
「よしっ、小島。大人しくこたつから出てスマホを取ってこい」
勝者の俺は、敗者の小島に指図した。
小島は浮かない様子。
「なんだよ?勝負して、お前負けただろ?」
小島が首を全力で横に振る。
「いや!負けた方がこたつを出るなんて決めてない!」
なんと……往生際の悪い……
相変わらずこたつにしがみつく小島。
さすがの俺も呆れた。
「分かった……じゃあ、お前にチャンスをやろう。次で『負けた』方がこたつを出る。いいな?」
小島の表情が明るくなる。
「望むところだ!」
ほんと、調子のいいやつ。
「じゃあ……いくぞ……」
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