(3)一回戦

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「「じゃんけんぽん!」」 俺はパーで、小島がグー。 勝負終了。 「よしっ、小島。大人しくこたつから出てスマホを取ってこい」 勝者の俺は、敗者の小島に指図した。 小島は浮かない様子。 「なんだよ?勝負して、お前負けただろ?」 小島が首を全力で横に振る。 「いや!負けた方がこたつを出るなんて決めてない!」 なんと……往生際の悪い…… 相変わらずこたつにしがみつく小島。 さすがの俺も呆れた。 「分かった……じゃあ、お前にチャンスをやろう。次で『負けた』方がこたつを出る。いいな?」 小島の表情が明るくなる。 「望むところだ!」 ほんと、調子のいいやつ。 「じゃあ……いくぞ……」
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