(3)一回戦

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「「じゃんけんぽん!」」 俺はチョキで、小島がパー。 「よしっ、小島」 「ちょっと待ってくれ」 「今度はなんだ?ちゃんと『負けた』方が……と俺は言ったぞ」 「待てよ。1回勝負とか誰も言ってなくない?」 そうきたか…… 「な?言ってないだろ?」 腹立たしい笑顔。 「はぁ……」 深い溜息。 「もう1回だけだぞ?」 小島の表情が明るくなる。 「次で『負けた』方がこたつを出る。勝負は『1回』。いいな?」 「望むところだ!……じゃんけ」 「待て待て待て」 俺は小島を止めた。 「なんだよ、岡本?」 「確認な。こたつを出るのは……?」 「負けた方」 「勝負の回数は……?」 「1か」 「よしっ!やりましょう!」 さぁ、時は来た。 運命のじゃんけんタイム!
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