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「お前ずるくない?」
小島は相変わらずこたつでぬくぬくしてた。
結局、どちらがこたつを出てすごろくを取りに行くかじゃんけんした。連勝続きの俺だったが、ここにきてまさかの黒星。
さっきあんなに文句を言っていた小島は、
にやにやしてこたつに潜り込んだ。
……ずるい。
俺はそう思いながらすごろくを手に取った。
「おお、ロミオ!」
「ロミオじゃねぇし」
俺はすごろくを持って来るなり、こたつに捕らわれたジュリエット・小島の足をつついた。
でしっ、でしっ。
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