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「悪いな、岡本!」
結局、すごろくのゴールまで遠かった俺が対応することになった。勝負の決着はつかなかったものの、こんなつまらん勝負のために宅配の人を待たせるのはさすがにかわいそうだ。
俺はまた大人の階段を登っていく。
小島はこたつに全身潜り込んだ。
でしっ、でしっ。
「岡本、早く行けよ」
でしっ、でしっ。
「往生際が悪いぞ」
でしっ、でしっ。
「もう!やめろって!」
小島は思わずこたつから飛び出して向こう側を見た。玄関では、まさに俺が勘定をしているところだった。
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