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突然現れた未知の生物により、各国は対応を余儀なくされた。
世界中で許可のない遊泳や漁船の運行、水辺に近づくことなどが禁止。潜水艦や軍艦も出動し、発見され次第捕獲。あるいは殺害し、回収して生態を調べることが急がれた。
国連による緊急会合で、各国の政府科学研究機関が収集したブリーチャーの生態調査報告書が提出された。繁殖力が高く、また人間と同等の知能を持っており、脳を食べれば食べるほど急速に成長する可能性が高いそうだ。
各国は死亡例の数も相まって危機感を示し、ブリーチャー殲滅を目的とした軍事協定などを結ぶ動きを加速させた。
ブリーチャーが確認されてから十の週が経つと、ブリーチャーの人狩りの発生場所が川や海などの水辺から陸まで広がっていった。
街中に銃を持った人たちが警備をしている光景が当たり前になり、空ではブリーチャーの動きを監視する戦闘機やヘリコプターが飛び交っている。戦車や武器を格納できる建物が世界中で建設され、いつでもブリーチャーから国民を守る整備がなされた。
それでも被害は留まるところを知らない。人類はブリーチャーの脅威に怯え、ブリーチャーに侵略されていくとの悲観的な意見も見受けられた。
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