第3章ももジュース

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「そんな事があったな~」  杏は静かになった部屋に戻るとカゴから桃を取り出しミキサにかける。  カゴの中はもう何もない。  杏は桃ジュースをいつもの様に飲み干すと頬杖をつき唇を指でなぞる。  不倫……この言葉を聞くと悪い言葉だと思うが、杏にとってはただの快感の言葉である。  既婚者の男と関係を持ち、彼氏がおり、年下の男性担当者がいる。  こんないい果物が揃っているんだ……
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