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私はほっぺをひんやりとしたテーブルにつけたまま龍平さんを見た。
「ひとりじゃない……?」
「そう。後先のこと考えると、ひとりは怖いからな!ひとりの場合、全部自分に返ってくる。100あったら100そのままくるんだ。事故とか病気で動けなくなってみろ……誰かいた方が安心だ」
龍平さんは皿を拭き終わり、食器棚に順々に戻し始めた。かちゃかちゃとした音をしばらく聞いて、私はむくりと起き上がり呟いた。
「でも、それって本当にいいことなんですかね?」
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