花ほころぶ

8/14
前へ
/14ページ
次へ
『ねえねえ』 「・・・・・・なあに?」 『ねえねえ、覚えてる?』 「何を?」 『君が1歳のときのこと』 「・・・・・・」 『君は何もつかまらずに歩けるようになったんだ』 『一生懸命自分たちの方へ歩んでくる君の姿に、みんなが笑顔になったよ』 咲子はそんな言葉に静かに頷いた。 そして次に目を覚ますと時はすでに1月1日になっていた。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加