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目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった。
金髪碧眼の少年がこちらを心配そうに見つめていた。
サラリーマンの男は、営業での帰り道に公園で空を眺めていた。
男は仕事で疲れたときに、飛行機が飛んでいるのを眺めてストレスを解消していた。
日が落ちてきた夕方ごろ、バチバチとした火花のようなものが空から落ちてきて、広告塔の方に吸い込まれていった。
花火?隕石?火の粉?
何にせよ、もしかしたら火事になるかもしれない。
男はそのキラキラと光るものを追いかけた。
そして、光が降りた広告塔の屋外階段まで駆け上がったときに、まばゆい光に包まれた。
目を覚ますと、金色に輝いた少年に話しかけられた。
というより、金髪の少年が男に必死にお願いをしてきたのだ。
少年は、違う星から来て、地球に探し物をしにきたのだという。
バカバカしい作り話に、はじめは怒って帰ってしまった。
しかしその後、サラリーマンの男は仕事に疲れたとき、少年と話をするようになった。
そこで少年からいろいろな話をたくさん聞くようになった。
毎日夢の宝石を創る工場や音楽でできたクッキーなど。
そしてそれらを生産する人たちの話。
まるで童話のような夢の溢れる世界の話だった。
そしてまた、男は自分が夢に溢れた少年時代のことを思い出すのだ。
そして少年のために手をかすことに、男は決めた。
少年の探している大切なものとはいったい何なのだろうか。
●サラリーマンの男
年齢は新卒一年くらい。仕事に慣れず、少しくたびれた感。
なんとなくこのままでいいのかな?と疑問を持ち始めている。
●少年
金髪碧眼の少年。
ファンタジーのような様相。
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