私の過去

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屋上階段に行くとそこは踊り場だった。私は自分の教室で完璧な私になっていたが屋上の空気を吸うと普通の女の子になってしまう。ふとため息をつくと眠たくなった。遠くの方で少女の声がコンクリートの中から聞こえる。ゆっくりゆっくり歩いてくるように苦しく息苦しい声で。目は眠気でかすれていたが遠くの方に少女が立っている。3年前の私の姿にそっくりだった。怖くなって屋上階段を降りた。再び教室に戻った。教室の空気がよどんできて数学に集中できなくなった。屋上階段は怖くて近くの廊下の窓で空気を吸っていた。すると屋上から音がする。私は何の音だろうかと急いで屋上にあがった。一緒に踊る?私と少女と動物たちがいてきらきら光っていた。
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