天使を呼ぶ

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「うーん・・・うーん・・・」 何て言おうかと悩む百々に、友人たちが一斉に吹き出した。 「ごめん、ごめん。百々のこんなちっちゃな頭に、酷な質問だったわー。」 「もういい、もういいから。あんた、すっごく変な顔で呻いてる。」 「とにかく、OKになった!それでいいわ。」 「よくわかんないけど、ありがとー、百々!」 すっごくバカにされた気がする!とぷぅと膨れる百々だったが、百々が何をやったか説明できないこの状況で、今まで通り笑い飛ばして変わらず付き合ってくれる友人たちの態度に、今度こそ肩の力が抜けた気がした。 心からほっとして緩んだ百々の背後で、香佑焔が苦々しい表情をしていた。 「どういうことだ、一子!百々を焚き付けおって!」 百々が、友人たちと和やかに次に行くところを話している頃、四屋敷邸では香佑焔本体が一子の私室で怒っていた。
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