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「おほほほほ。相変わらず仲のよろしいこと。これでは、いずれ百々ちゃんに結婚のお話が来ても、香佑焔様のお眼鏡に叶うのは難しそうねえ。」
「け、けけけけ結婚!?」
「こんな尻の青い小娘にそのような相手があるはずもない。」
「青くないもん!」
ぷんぷんと怒りながら、百々は持参した紙を取り出した。
おそらく、香佑焔からざっと聞いているのだろうが、百々からもことのあらましを一子に伝える。
高校時代の友人であるのの子が、自宅のハムスターを心配するあまり、大学のサークルで知り合った友人に唆されて、こっくりさんをしてしまった。
もう一人も巻き込まれる形で、3人で行っていたところ、先輩たちが部屋に入ってきて、10円硬貨から指を放してしまった。
言い出した子は、紙を三等分に破いて、それぞれに持たせた。
10円硬貨は、その子が処分することになったが、確認はできていない。
そんなことを、百々はざっくり説明し、一子は口を挟まずに聞いた。
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