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あわや犯罪者の仲間入りになろうかという状況に、久保は顔色を変えて必死で説明した。
大学のサークルのこと、ネットの情報のこと、それから支離滅裂な自分の仮説まで。
東雲は、事実確認に必要だからと、久保の承諾を得て彼のパソコンを借り受けた。
パスワードを聞き出し、辻の情報を見たというサイトもその場で確認する。
すると、辻に関する情報はすべて削除されており、それを書き込んだと思われる人物はそのサイトを退会していた。
久保のコメントだけが残る状態となっていたのだ。
「本当に!本当に書き込まれていたんです!そうか、きっと何らかの陰謀が・・・!調べてください、刑事さん!書き込んだ人は、パワースポットを巡る巨大な陰謀に巻き込まれて、おそらくもうこの世には・・・!」
妄想が暴走しているのか、妙なテンションになった久保を見て、両親は精神科の診察を医師と相談した。
パソコンは、本人の許可を得たということで、東雲が警察署に持ち帰り、同じ課のネット犯罪専門の同僚に渡して事件性云々という点から調べてもらうことになった。
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