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大学は、警察から連絡を受け、久保という一学生の不祥事について検討したらしかった。
「退学にならなかったのは惜しいわよね。掲示板に、名前は伏せてあったけれど、怪しげなネット情報に惑わされて迂闊な行動をせず、地域社会から逸脱しない行動をし、良識ある本学生としての生活を送るようにって出ていたわ。」
自動車学校を卒業し、免許も無事に取得した記念で、百々は史生に呼び出されて二人でパフェを食べた。
少し奮発して、ホテルのラウンジでやっているフェアでのパフェだ。
フレッシュなフルーツがふんだんに使われていて、見ているだけで気持ちが高揚する。
ただし、会話の内容はその楽しさに水を差すようなことだったが。
「変な人だし、すんごく迷惑したけど、退学までは私も大おばあちゃんも考えてなかったからいいんだけどさ。」
「研究室、移動になるって。人文だけど民俗学とはバイバイになるわね。あー、よかった。」
神社の子だからと、パワースポットだのなんだのと関連付けられて以来、史生の中で久保への嫌悪感は膨れあがり続けたらしい。
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