第5話  余暇の過ごし方

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「へぇ。そんな遊びがあるんですね」 「じゃあいくよ。ちなみに何を書いたかは言っちゃダメたからね」 そう言ってルーノさんが貝を描きました。 さすがに本職は上手ですね。 じゃあ私は犬を、っと。 「ルーノさん、どうぞ?」 「ううん? んんーーッ?!」 「どうかしたんですか? 首がもげそうな程傾いてますが」 「……ごめん、これ何?」 初っぱなから失礼な。 持ち前の絵心で読み解いてくださいよ。 もうほんと、馴染みのある動物です。 「何って、犬ですけど」 「犬?! これが?」 「いや、大声止めてくださいよ。傷つく以前に恥ずかしいです」 「あ、ごめんね。あまりにも予想外すぎてさ」 「そうですかねぇ。奇をてらったつもりは無いんですけど」 「じゃあ何で足が10本くらい生えてるの?」 「それははしゃいでるからです。足をパタパタさせてるので」 「じゃあ、耳が左右六つあるのも……」 「ええ。それも耳をピコピコさせてるので」 そこでルーノさんはそっぽ向いて、頬をひと掻き。 きっと失礼な事を考えてますね。 「動きのある絵っていうのは、慣れた人がやるべきなんだ。最初のうちは止まっている絵を描いて、特徴を捉えられるようになってから……」     
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