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本棚に追加 昔、八つ当たりで花を散らした事なんか忘れてしまったか。
オレはそっと隣にしゃがみ込む。
「オレたちは、土の上で咲く花にしか目が行かないけど、本当は地面の下で頑張ってるヤツがいるって事だよな。土ン中で栄養を採ってどんどん根っこを伸ばしてる。」
オレは桔梗の新芽を指で触ると言った。
「そうだね、そう言えば昔母さんが言ってたっけ・・・桔梗の花言葉は『永遠の愛』とか『誠実』とか・・・それに家を守ってくれる紋だとかナントカ。俺には何の事か分からなかったけどさ。」
「へぇ、『永遠の愛』か・・・・。オレがミクに捧げる言葉だな。」
そう言って、ミクの顔を見るが、自分で言っておいて恥ずかしくなった。
「ふっふ~~っ!何赤くなってんのさ。・・・早く家に入ろうよ。」
横に居るミクがオレの肩にトン、と手を乗せる。
「おお、そうだな。」
ミクと二人立ち上がると、春の風が心地よくて。
二人の間を緩やかに通り抜けると、茜色の空に戻って行く。
オレの手が自然にミクへと延び、その手を取ったミクはニッコリ微笑んで、そのまま二人は手を繋いで玄関へと向かう。
俺は願う。
明日も明後日も、この平凡な毎日が永遠に続くように・・・。
-----完-----

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