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第1章 遭遇(1)
昨日僕は親と喧嘩して家出した。
勢いで出て来てしまったので、お金は千円。食料も飴何粒。身を寄せる場所もなく、お金もないので街をブラブラと歩いていた。丁度バス停のあたりを歩いている時、後ろからヒールで走る音が聞こえた。
「すみません!もうバス行っちゃいましたか?」
と言われたので、
「はい。少し前に」
と答えた。
すると、
「ありがとうございます。ここでこうして出会ったのも何かのご縁、一緒にお茶でもしませんか?もちろん私のおごりで」
おごり、、お金がない僕は僕は真っ先についていくことにした。バス停から徒歩10分ほどのあんまり目立たないカフェで相手の女性はコーヒーとロールケーキを、僕はなんたらかんたらパフェとか言うのを頼んだ。
「さっきはなんでバスに乗り遅れたのにここでお茶してるんですか?次のバスを待つとかしないんですか?」
「ん?あぁ、あれね…」
コーヒーに入れたミルクで、コーヒーが濁った。
「あ、話したくなかったりすれば話さなくて大丈夫です」
「ごめんやっぱ話させて。一回話したら脳内整理ができるかも」
と行って彼女は話した。
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