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みおとは私が見ているのに気がついたのかこっちに向かって歩いてくる。
「おー、るいじゃん。久しぶりっ!最近噂聞いてるよ?転校してきた宮澤そうしと付き合ってるっていうのが…るいは俺一筋じゃなかったっけ?」
と言いながら私の顔を覗き込んでくる。
みきが一歩前にでて
「みおとともう付き合ってないんだからるいがどうしてようが関係ないでしょ!」
とみおとを睨みつけた。
するとみおとが笑いながら
「そうだね。…でも結局はるいがほっとけないんだよな…」
そして私を見て驚くことを言った。
「るい…もう一度俺と付き合わない?」
少し静かな時間が流れた後、私はみきの制服の袖を掴みながら
「少し考えさせてくれるかな?…変な噂が流れてるみたいだけど私はそうしと付き合ってないよ。…ただ隣の席で家も隣なだけだから。」
と下を向きながら静かに言った。
みおとはニッコリして
「それなら大丈夫だね、焦って損したよー返事待ってるね。」
と言って仲間の元に戻っていった。
「なんで無理って言わないのよ!あの男人としてサイテーなことるいにしたんだよ?その人にまだ手を差し伸べる気!?」
教室に戻りながらみきは珍しく私に怒鳴った。
もちろん、みきの言う通り…最低な人だ。
みおとは私と付き合ってる時…浮気していた。 そのせいでもあり今の私は恋というものがわからない。あまり男の人に近づけない。
でも…みおととの関係を切りたくない。
…そう思いながら私は弱々しい声で
「確かに、みきの言う通りだよ。…でもみおとともう一度やり直したらあの時みたいに戻れると思ったの!」
次第に私の声がどんどん大きくなっていってた。
みきはため息をついて
「もう忘れなよ…るいはあの時みたいに戻れるなんて軽く思いすぎなんだよ。今は嫌な過去を消し去るために前に進むべきだと思う。…ごめん、言い過ぎた…教室入ろ?」
と優しく私の手を握った。
その手は泣きそうなほど温かった。
どうして、誰かを困らせることしかできないのだろう。
ごめんね、みき…あんたには迷惑かけてばっかり…
私は、やっぱりダメな人間だ…。
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