86人が本棚に入れています
本棚に追加
ひなたは月野に口をはさませずに一気に話しながら、これは自分の本当の気持ちじゃないと分かっていた。
本当はいつまでもオレのこと好きでいて欲しいけど……でも、そこまで望むのは贅沢というものだよね……。
今この瞬間、こんなに幸せなんだから……。
涙がどんどんあふれてきてとまらない。
これはいったいなんの涙なんだろう?
月野さんと相思相愛になれたうれしさの涙か、それとも、今始まったばかりの恋なのに、もう終わりを覚悟しなければいけない切ない悲しさなのか……。
どっちでもいいか……。
どういう未来が待っていても、オレは月野さんを思い続けるだけだもん……。
最初のコメントを投稿しよう!