小さな一歩。大きな愛で。

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イチゴミルクの飴だった。 「ありがとうございます。これ……」 「さっき父さんから貰ったやつ。 よく持ち歩いているから欲しいと言ったらくれた」 アハハッと笑顔を見せてくれた。 私は、この人の笑顔が好き。 こっちも明るい気持ちにしてくれるから 飴を舐めながら居ると 「あ、そうだ。母さんが言い忘れていたみたいだが 24日には、500円までのプレゼントを 用意しておけよ? ウチは、毎年。ゲームで買った奴から プレゼントを選べるようになっているから」 和也さんがそう言ってきた。 「そうなんですか?」 「あぁ、家族パーティーの楽しみの1つ。 ちなみにサンタさんのプレゼントは、また別だけど 欲しいのがあったら早めに母さんに言っておけ。 もしかしたら、貰えるかも知れないぞ? サンタさんから……じゃあ、おやすみ」 そう言うと頭をポンポンと撫でると タバコを灰皿ケースに片付けると行ってしまった。 500円のプレゼントか……。 和也さんから撫でられた頭を触りながら 私は、黙って和也さんの部屋を眺めていた。
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