プロローグ。

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いつからだろう? 泣き方を忘れてしまったのは。 いつからだろう? 笑い方を忘れてしまったのは。 母親は、早くに私を産むが 育児を祖母に任せて遊び歩くような人だった。 父親も仕事だと言いながら帰ってこず 他に女を作り離婚。 しかし母の遊びぐせは、直らず新しい恋人を 作り帰って来ない。 私は、ほぼ祖母に育てられた。 でもそんな祖母も幼い頃に亡くなり7歳の頃に 施設に預けられる。 そこで理解した。私は、親に捨てられたのだと 泣いても両親は、振り返ろうともしなかった。 だから泣くのを諦めた。 施設に行き周りの空気に必死に馴染もうとする。 無理やり作り笑いをし、明るいふりをしていた。 1人でも生きて行くために
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