私、ルチアーノ姫様になります!

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私、ルチアーノ姫様になります!

「ルチアーノはずいぶん前に行方不明になったんだ。多分、あの女の仕業だろうけど。」 えっ。ルチアーノ姫様は行方不明なの?あの女って誰だろう。 「あの女というのは?」 「女王だよ。つまり母親ってこと。継母である女王にあの子はいじめられてた。僕とルシェロス兄さんの目に付かないところでね。」 ルチアーノ姫様が受けていたことを話すフーガ兄様はとても悲しそうな顔をしていた。 「女王には連れの女の子がいた。そいつも継母同様ルチアーノをいじめてた。ルチアーノより年下だというのに。僕とルシェロス兄さんにも生意気な態度だった。ルシェロス兄さんと10離れているのにだよ?あり得ないと思わないかい?」 「最低ですね、その親子。聞いてるだけでもイライラしますね。」 「だろ?それで初めて君を見たとき、ルチアーノが戻ってきたと思ったんだ。ルチアーノと君は本当によく似ている。」 …ルチアーノ姫様じゃなくてすいません。 「フーガ兄様、そんな悲しい顔はなさらないでください。私はフーガ兄様が笑ってる顔が一番好きです。」 「っ?…やっぱり君はルチアーノだよ。どこに行ってたんだ?心配してたんだぞ…」 フーガ兄様は泣いていた。     
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