小ネタ①

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小ネタ①

「所長。お聞きしたいことがあるんですが」 「何だい? 香緒里ちゃん」 「前に、お勤め先、警備会社って言ってませんでした……?」 「あ、え、えー、あそこはバイトみたいなものでね」 「バイトが主任になれるんですか?」 「…………」 「それに、私が入院した病院に来た時は、関係者だって」 「うん。それも嘘じゃないよ」 「医師免許お持ちなんですか?」 「持っていないね。陰陽師は医者ではない、だろう?」 「……あの時にはもう、この占事務所はあったんですよね? お仕事、三つ掛け持ちとか、できるんですか……?」 「……うさんくさいって目で見ないでくれ、香緒里ちゃん」 「…………」 「うちの事務所は、警備会社や病院とビジネスパートナー契約を結んでいるんだよ。通常の部門じゃ対応できない事例がある時に呼ばれる。その時ヒラだと、権限が少ないだろう」 「経歴詐称……」 「許可は貰ってる。必要な嘘だよ」 *** ほぼほぼ社会に出る前に書いたお話なので、結構な無茶をしています…。
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