9人が本棚に入れています
本棚に追加
/246ページ
占術研究会
授業中、私は授業を真面目にきく小金井くんの後ろ姿ばかり眺めていた…。
放課後
「ねぇ、麻美ちゃあん…」
私はガタッと立ち上がり、私を呼ぶ高美の声を無視して席を離れた。
荷物は帰りのHRでまとめてあったので、足早に教室を出た。
私の参加する同好会へ行くためだ。
同好会へ向かう道すがら、私は今朝の小金井くんの事ばかりを思い浮かべる。
「夜は短し歩けよ乙女」
命短し恋せよ乙女
あ、今は夕方だから「夕方短し歩けよ乙女」か…。
そんなたわいもない事を考えている間に、目の前の扉には見慣れた貼り紙の文字。
「占術研究会」があった。
最初のコメントを投稿しよう!