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僕がここのグループチャットに参加したのは2カ月前。最初は何人かで話をしていたのに、ENMAは何故か僕だけに話しかけるようになった。
気が付いたら彼が管理するこのチャットルームは認証制になり、僕しか入れなくなっていた。
ENMA:『あれってさ、すごく興奮するらしいな』
ト ム:『』
ENMA:『何か言えよ』
ト ム:『放火は犯罪だ』
ENMA:『だからスリルがあるんじゃん。トムはやったことある?』
ト ム:『あるわけないよ。ENMAは?』
ENMA:『やったことある』
ト ム:『ENMAはその部屋から出られないんじゃなかった? 出られるようになったの?』
ENMA:『だから仲間にやらせたんだよ。ネット仲間にさ。ゲーム感覚の悪巧みにはすぐに乗ってくるバカな仲間が沢山いるんだ。あいつらと同等なんて思っちゃいないけど、トムもボクの仲間だろ?』
ト ム:『僕は――』
僕はその時、即答できなかった。なんだか彼が怖くて。
それを今はとても後悔している。
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