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<主要キャラクター>
大崎悟(38歳)
自称フリーのカメラマン。20代前半に大きな写真コンクールで最優秀賞を授賞。
唯一の友人がカオル。
屋外階段に倒れていた日から数日前の記憶がない。
山田富美子(74歳)
悟が発見されるビルのオーナー。不動産管理会社の社長でもある。
カオル(52歳)
ゲイバーのママ。悟に写真を撮ってもらっている。
実は大手外食チェーンの社長。
<あらすじ>
目覚めるとそこはビルの屋外階段の踊り場だった。
悟は自分がそこにいる理由がわからず、途方にくれる。
そこへ富美子が現れ、何も聞かずに世話を焼き始める。
医師から短期記憶障害を指摘され、悟は入院する。
悟がカオルに事情を話すと、カオルは第一発見者の富美子に気をつけるよう忠告。
悟の退院を祝うため、富美子は二人を自宅に招待する。
その席でカオルは15年前同じビルで不審な転落死があったことを指摘し、険悪な雰囲気となる。
その後退院祝をやり直す提案がカオルから二人にあり、カオルの店に集まる。
カオルは自分がゲイバーのママではなく、
大手外食チェーンの社長であることを告白し、
悟に写真を撮ってもらった理由を説明。
富美子は、15年前にビルで転落死したのが自分の息子であることを告白。
転落事故を防ぐため屋外階段を設置し、そこに倒れていた悟に運命的なものを感じたと語る。
富美子は、あの日屋上にあったというカメラを見せ、悟の物ではないかと尋ねる。
悟は自分の物に間違いなく、現像すれば記憶が戻るかもしれないと期待する。
しかし現像した写真には何も写っておらず、悟の記憶も戻らなかった。
悟は自分の為に尽くしてくれた二人に感謝し、必ず恩返しすると約束する。
数年後富美子が病死する。
時同じ頃、連続殺人事件の犯人が逮捕される。
その証拠となる写真を撮ったのが悟だった。
富美子の墓前で、悟は富美子の息子の転落死、自分が非常階段にいた真相を、カオルに語り始める。
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