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「見た感じは70~80年代のキャラ造形だが、ショタ属性には申し分のねぇ出来具合だ。
考えてみりゃ、この言葉の由来は元々、鉄人操ってるガキから来てるもんなぁっ!?
全然問題なし!オマケにコイツは不幸属性背負いまくりだ。
マニアにはそそる要素満タン!
買い手が高くつくってもんだぜ?ヒャッホウ!」
ゲラゲラ笑う彼女の言葉は、相変わらず言ってる事、意味不明だが、自分は何か
とんでもない所に連れていかれる気がする。そんな可能性を必死に打ち消し、恐る恐る
声をかけた。
「あの…」
「えっ?なにっ?なにっ!ショタ君っ!?お姉さんに何でも聞いてね!大切な商、いや、
ゴホン、ゴホンッ!救うべき、いい子には何でも答えるよん?」
「商?えっ?僕は何処に連れていかれるんですか?」
「ア~ハッハッハ~ハッハァだぁねぇ~?」
「何で笑って誤魔化すんですか!!絶対天国じゃないですよね?」
「ア~ハッハッハ~ハッハァ!にんげ~んぼ~くじょう!」
「牧場?人間?何処、何処ですか?それ!」
笑い声を継続させる女性が片手を上げる。いつの間にか彼女と同じ服装をした男達が現れ、自分と忠犬をテキパキ担ぎ上げていく。恐怖でガタガタ震える体を、何とか正す少年。最後に、恐らくこれで最後になるかもしれない質問を悲鳴の如く浴びせかけた。
「あのぅっー!!」
「ハ~ッハァ!ガキは牧場に送れ?2週間も飼い慣らせば、立派な商品として使える。
犬は…最近流行りの擬人化にするから、工房行きな!頼んだぜ?…ハイハイ~!
なぁんですかぁ?ショタ君?」
「いや…(何となく自分の運命は察したので…)あの、せめて僕は…犬と一緒に…
何処へでもいいんで、一緒に連れてって下さい!お願いします(最後は悲鳴!)」
「ハ~ハッハァ!!(聞こえないという感じに耳に手を当てる仕草が
全てを物語っている。)」
「うわあああああん!!ってぇ…あれはまさかぁ?」
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