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少年の上げた絶望の叫び声に、いや、あまりにも酷い展開に、神が
「うん…そりゃないだろ?」
と答えたのか?暗い聖堂内に新たな光がさし、そこから羽のついた全裸の美少年達が正に降臨といった感じで降りてくる。
「天使様」
思わず呟く少年の頭を掴み、自身のでかいバストに抱き寄せた女が苛立ち&楽しみ交じりの吠え声を上げた。
「チイィッ時間をかけすぎたな。次のチャプターまで話が進んじまったじゃあないか?
野郎共!撤収前に一発喰らわせろ!そして教えてやんなぁ!この子は、これから首輪つけて、奴隷として人様に飼われるってなぁ!買い手も飼い主も了承済みなんだぜ!
この野郎!」
彼女の台詞が言い終わらない内に男達が構えた黒い棒のようなもの(それが銃とは彼も
知らなかった。)が一斉に火を噴き、羽の生えた少年達を蹴散らす。中には血を吹き出し、そのまま崩れ落ちる者もいるほどだ。天使を攻撃するなんて…罰当たり+信じられない
光景に目を見開き、震える少年の肩をしっかり抱きしめ、女が甘く耳元で囁く。
「さぁ、行こう(逝こう)か?」
少年はただ頷き、女に引きずられるように光の中へ…彼が、この世の最後の見納めとばかり
思っていた、かつて絵のあった場所に入っていった…
「もう、こうゆう事止めよ…ミーシャぁ、ヒドすぎるよ…」
自身の手に持っていた本から出てきた迷彩服姿の友人とその部下達に遠慮がちに声を
かける少女“ゆい”は今日の戦果である震えた少年と犬を見比べ、ため息をついた。
「やめるって何をさっ?ゆいにゃん!?ええっ?こんな儲か、いや、素敵な事はそうそう
出来ないぜ!」
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