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「何だか可愛そう…」
どんな物語にもある悲しい出来事や人の死。それは読む人、見る人に感動や様々な衝撃を
与えるためのものだろう。だが、それにしたって上のような言葉が思わず出てしまう。勿論、
あまりに酷い話、報われない物語が、救いになる事だってあるとは思うし、人も言うだろう。けど、読んでる人の中には、悲しいと思う気持ちの方が強い。勿論、自分は
その一人だ。そんな想いを常々抱いていたゆいは、ある日、誰かの創った世界や物語に介入する能力を得た。その感動を伝えたくて、たまたま知り合いの兵隊上がりに話したら
(兵隊上がりが友人とは、どうゆう関係か?と突っ込まれるが、極東の島国の
“しもきた”あたりに行けば、だいたいそんな関係が出来る。)
昨今のような現状になった次第…
遠いとか言ってて、割と近況な回想に浸るゆいを知ってか、知らずかはわからないが、
頭を優しく撫でながら、
ミーシャが彼女の頭に、そっと顎を乗せながら話しかける。
「いいかい?ゆい?確かにあたし等がやってる事は、た・ま・に・!悪い事かもしれない。だが、中には、それによって救われる子とか、物語とか、パラレルワールド的な展開を作る事だって出来ただろ?火刑に処されるジャンヌを救ったり、後にコーホーコーホー、苦しそうな黒マスク嵌めるおにーやんが悪堕ちするのを、皆で防いだじゃねぇか?
(ゆいの能力は基本的に誰かが描いた本、記した書物、誰かがupしたネット媒体の
ストーリー全てに入る事が出来る。)まぁ、た・ま・に・はなっ!?多少の18要素に流れが動く事もあるけどよ。」
「本当に?たまに?凄いたまにを連発するけど、しょっちゅうだよね?じゃぁ、聞くけど
何で18禁の…その、エッチな本の世界に入って、そこの怪しげな人達と協定結んで、
頻繁に出入りしてるのっ!?牧場?工房?何の用語なの?そして、その子も早速送ろうとしてるのは何でなの?答えてよ!ミーシャ!!」
「うっせい!馬鹿ぁっ(怒声と共にゆいの頬を張る)」
「フウゥーッ!(勢いよく頬を張られて、再び出た悲鳴)」
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