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目覚めるとそこは屋外階段の踊り場だった。
おばあさんはそこから飛び降りようとし、それをサチは必死に止めている。
近未来、犬型ロボットがさらに進化を遂げ、人型アンドロイドが発明された。
人と同じ姿をしていることは、人道的に問題があると反対意見も多かったのだが、かつて犬型ロボットを売っていた会社が社運を賭け、一台の人型アンドロイドを開発した。
そのたった一つのアンドロイドがメガヒットを起こすと、他社もそれに続いた、そんな近未来。
ある古い日本家屋。
秋の肌寒い中、若い女性会社員……古い言い方をするならOLのサチとおばあさんが、縁側でお茶を飲んでいる。
庭には鯉が泳いでいる池がある。
それを二人が眺めながら話をしている。
二人の会話から最初はおばあさんがアンドロイドに思ってしまう。
しかし、長い会話を聞いていると、どうやらおばあさんは認知症を患っているようだ。
そんな機械が存在するか?
それとも、サチがアンドロイドなのか?
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