あらすじ

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あらすじ

目が覚めるとそこは屋上階段の踊り場だった。 なぜこんなことろに居るのか? ひとみは不審に思いながら、会社に向かう。 途中持っている鞄が自分の物ではないことに気付く。 会社に着くも、皆の反応がおかしい。 鏡を見て、自分が自分でないと分かる。 自分の物ではない鞄の中の財布に、免許証が入っていた。 そこには鏡に映る顔と同じ写真があった。 沙織は、駅の車掌室にいた。 駅で倒れていたようだが、記憶にない。 そして自分が別人になっていることに気付く。 持っていた名刺から、自分が「ひとみ」であることが分かった。 互いが「自分」を探し、二人は出会う。 ひとみは会社で一人も友人がいない事、彼氏に二股をかけられていた事を話す。 沙織は、義母が過干渉である事、旦那があたり散らして辛い思いをしている事を話す。 二人は入れ替わってしまったのは、二人が死にたいと思った事が原因だと推測する。 二人は入れ替わったまま生活しはじめる。 ひとみになった沙織は、持ち前の優しさと明るさで皆と打ち解ける。 ひとり身の自由を満喫し、二股男を軽くあしらう。 沙織になったひとみは、義母をあしらい、沙織の夫の事も意に介さない。 沙織の夫も厳しいことを言うがさっぱりしたひとみに、態度を軟化させる。 ひとみは沙織の体で、初めて心からおしゃれを楽しむ。 しかし、それぞれ元の生活が恋しくなってくる。 ひとみは、仕事に熱中していたことを思いだす。 沙織は、笑顔の夫を見て驚く。 お互い辛いこともあったけど、辛いばかりじゃなかったと思いだす。 二人はお互いがうらやましい、元に戻りたいと強く思う。 かくして二人は元に戻る。 自分の死にたいほどの悩みも、他人から見たらなんとちっぽけなのだろう。 辛い時は、ひとみは沙織になったら気分で、沙織はひとみになった気分で、乗り越えていく。 どんな辛くても、もう死のうとは思わないだろう。
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