月明かりの下で

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「――フェルガ」 パタパタと駆け寄り抱きついた。 フェルガは頭を撫で姫君を落ち着かせる。 「抜け出して大丈夫か」 「大丈夫。私は部屋で休んでる事になってるから誰も疑ったりしないわ」 グイッ フェルガの腕を掴み、自らの豊満な胸元に当てる。 「今日で最後だから……ここでするの……。早く、早く触れてほしいから……。」 頬を赤く染めるディアをマットに押し倒し、ドレスを脱がせる。高価なドレスを汚す訳にはいかず置場所に困る。 「直に置いていいよ……もう着ないもん」 フェルガは頷き、ドレスを直に置いた。 そしてフェルガはベルトを外す。 その様子をディアはじっと見つめる。 「……フェルガ早く……早く……私もう……。」 ディアの両足を開く。既に洪水と化していた。 「お前……パーティーの最中こんなだったのか……。」 「だって待てなかったんだもん」 「――しっかり掴まっとけ」 両足をクロスさせ、ディアは頷く。 ミーヴァイルでの最後の秘め事にディアは気持ちよさそうに甘い声を出す。 その甘い声を初めて聞いた瞬間のフェルガは鳥肌が立ち、 姫君との行為に没頭した。 忘れない。 彼は姫君を愛してしまった。 城の傭兵の立場を捨て、今夜旅立つ。
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