月明かりの下で

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「きゃあっ!」 ディアは暗闇に浮かぶ人影に悲鳴をあげた。 フェルガはディアと王妃を後列に下げ、剣を抜く。 (フェルガ君…… あたしも守ってほしいのさ) ミツエもやや後列に下がり人影を警戒する。 窓から入って来た侵入者の姿に一同驚きを隠せない。 「――とと。 意外とラクに入れるもんだな」 黒髪にオレンジのつなぎのような服に身を包んだ――少年。
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