あらすじ

2/2
前へ
/4ページ
次へ
目覚めるとそこは野外階段の踊り場だった。 いつの間にか寝てしまった。 昨日は飲みすぎたな。 男はため息をついた。 九条零士は新宿で贋作師として生計を立てている。 周りは彼のことを「贋作屋」と呼ぶ。 そんな彼のもとにある日水瀬香澄がやって来る。 零士の噂を聞いて「弟子にしてほしい」とやって来たのだ。 弟子は取らないと突っぱねていた零士だったが、あまりにしつこいので自称ということで弟子入りを認めた。 この出会いから香澄は数々の贋作を目にすることになる。 もちろん危ない目にも会いながら。 ある日、零士の師匠である本間光三郎の贋作が違法に取引されていることを刑事の近藤平吉から聞いた零士は調査を始める。 しかし、黒幕は新宿のドンと言われているほど強大な権力を持っている人物だった。 1度はピンチに陥った零士だったが、機転を利かせた作戦で見事黒幕に勝利する。 それから数日後、零士はいつも通りの日常を送っていた。 ただひとつ違うのは、香澄を正式に弟子と認めたことだった。 某新宿の天才鑑定士ドラマに対抗して作った物語。 _偽物は時に本物を越える。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加