家について

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ベルジャン オカリー人のα、44歳 分家出身 運輸大臣 「ズデール三姉弟」の長男 姉弟揃って大臣を務めるという、類稀な優秀さを発揮する 弟と同様、姉と瓜二つで、初対面でもすぐに血縁者だとわかる 鋭い眼にやけに尖がった鼻、短く細い眉が特徴 オカリー人の男であるため、目の周りを黒く囲う化粧を施しており、そのためにただでさえ強い眼力がさらに強くなっている 絵に描いたようなエリート。常に落ち着いており、冷静。優しく、思いやりがあり、性差や出自に捉われず、全員を平等に扱う。貴族としての品格を持ち合わせる理知的で高潔な人物で、その性格だけみれば姉と同じ血が通っているとは信じられないと思う者が星の数ほどいる 非常に真面目な努力の人間で、実はド根性の男でもある 姉の苛烈なスパルタに耐え抜いた。今でも姉には敵わない 「結婚するなら姉を越える人」という、とんでもなく高いハードルを自ら掲げているため、当然ながら未婚。「妥協しない」というのも姉からの教え ブルトン オカリー人のα、37歳 分家出身 「ズデール三姉弟」の末っ子 内務省の役人 姉と兄と瓜二つで、オカリー人の男であるため黒いアイメイクを施している ツェツェと同期で、共にブラコンであることから意気投合している 本当は役人に不向きな優しすぎる性格。武門の家出身であり、勇ましいオカリー人の血を引くものの、本人は全く勇ましくなく穏やかで、武よりも文の方を好んでおり、そっちの方が向いていた 優しすぎる性格は繊細で脆く、弱い一面もあったため、それを鍛えようと姉による愛のスパルタが行われた この世の最強生物は姉だと信じて疑わない。未だに姉を目の前にすると、身体が固まる 姉から時に守り、庇い、ズタボロに傷ついた心と体を癒し、支えてくれた兄を心の底から慕っている 女性が嫌いなわけではないが、姉の影響で苦手意識を持つ。ただ、姪は別 イチカ オカリー人のα、21歳 ケパヤとペルシュの長男 軍人 ユミク オカリー人のα、19歳 ケパヤとペルシュの次男 軍人 チチル オカリー人のΩ、5歳 ケパヤとペルシュの長女 上二人とは歳が離れている上、待望の女児でΩであるため、父兄伯父から過保護に溺愛されている 母はΩであるということも加味し、自衛のためにも強く鍛えさせるつもりでいるが、男連中が猛反発している
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