2. 架空の男
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俺の胸で泣いているフキはとても小さくて、でも、全てにおいて強がって生きてきて、ずっと孤独に耐えてきたんだって、そのとき俺は、自分の胸が苦しくなった。 「よしっ! じゃあさ、今度フキがムシャクシャしたら、俺の耳に穴、開けろよ。そうだ! そうしよう。な?」 俺はフキの肩を掴み、かがんで彼女の顔を覗き込んで笑った。 涙でグシャグシャになったフキの笑顔は、それでもやっぱり綺麗なままだった。
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