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俺とフキは、フローリングにクッションを置いて、雑魚寝した。
こうして隣りに寝ていても、フキが俺に男の危険な香りを感じてるとは思えない。
真夜中にフキが、抱き枕のように俺の腕に抱きついてきたことで、俺はうっすらと目覚めた。
ーーなんだよ、このくっつき方は……
フキが長谷部のことを好きなのはそうなんだろうが、俺に抱いてくれとか、俺の腕に全身を巻きつけてくるとか、どうしてもフキの心がわからない。
今は追及するつもりはないが。
ベッドの上からは、武蔵の手足がニョッキリと飛び出していた。
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