31人が本棚に入れています
本棚に追加
/21ページ
日曜。
ソファを背もたれに………
でーんっと下半身を床に投げ出し半分寝た状態の淳は腹に抱えたキャンパスノートに何かをしきりに書いてる。
まぁんな体制で……器用だ事。
少しだけ離れたダイニングテーブルでコーヒーを飲みながら淳を観察する。いつもの事。
「なぁ小学校まで行ってみよーぜ」
書く手を留めず俺を見るとは更に器用な。
「んーー?なんでまた」
めんどくさそう。テンション低っ!
「なんとなく。晴れだし」
「ーー別いいけどね……日曜だし閉まってて入れねぇんじゃね?」
黙る俺。
行きたくねぇんだな……
出掛けるの面倒なんすね、んで、
休みくらい部屋に引きこもりたいんすね。
諦めかけたその時、淳がパタリとキャンパスノートを閉じた。
「じゃ、まぁ…………いこっか!勇」
思わずガッツポーズになる。
「……っつおしゃあっ!」
最初のコメントを投稿しよう!