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「真美ちゃん、Casablancaって一階に入ってるお店やんな」
おかずがなくなってご飯だけになってしまったお弁当をいや、白米のみを食べ続ける
木原 愛。
「そうなんですよ。北玄関横の一番目立つ場所で、他の専門店の3倍はあるすんごく広いショップですよ。愛さん行ったことないですか」
無言で 白米を箸でつついている愛を見て、すぐにやばい空気を察した真美。
「あーあそこのお店入りににくいですよね。私も行ったことないんですよ。でも、びっくりですよね。会ったこともないですけど、このモールの人がニュースになって」
話し終えて 慌てて コーヒーを飲んだためゴホゴホとむせる真美。
「はい、真美ちゃん」
愛がのど飴を2個真美のトレイに置いてあげた。
「あっありがとうごございます。ごほごほ」
真美はすぐのど飴を口に入れた。
「このマンションやけど、テラスの柵というか高いガラス張りになってて。椅子に座ってても景色が一望できるようになってるの。いくら酔っ払っていたからって、大人が落ちるかな」
愛ものど飴を口に入れた。そして、スマホで何かを検索し始めた。
真美は愛がCasablancaに行ったことがないために、気分を害して無言になったと思い込んでいたが、三国 雪乃のことを考えてたんだと気づいた。
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