メソポタミアの女神

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ティアマト(tiamat)は、メソポタミア神話における原初の海の女神。 淡水の神アプスーと交わり、多くの神々を生み出す。 その子供たちも兄弟姉妹で多くの神々を生み出した。 女神といっても、ティアマトは後の神々のように人の姿をしておらず、異形の巨大姿をしているとされた。 このことから、巨大な竜であるとされているが神話や文献にその記述は無い。 ティアマトは淡水の神アプスーを夫として多くの神々を誕生させたが、夫が子や孫の神々の騒々しさに怒り殺害を企てる。 ところが、返り討ちになってしまう。 孫のマルドゥクが調子に乗って騒ぎ立て、他の神々から苦情が出たためティアマトは戦いを決意。 息子のキングーを大将とし、「天命の書版」という神々の役割や人の寿命が書かれた粘土板を与える。   しかし、マルドゥクをひと目見たキングーはビビりまくり降伏。 やむを得ずティアマトは一人でマルドゥクと戦うが心臓を弓で射抜かれる。 ティアマトを破ったマルドゥクは「天命の書版」をキングーから奪い、キングーの血を「人間創造」に当てる。 ティアマトの死体は「二つに引き裂かれてそれぞれが天と地に、乳房は山に(そのそばに泉が作られ)、その眼からはチグリス川とユーフラテス川の二大河川が生じたとされる。 こうして母なる神ティアマトは、世界を作るの材料にされました。 現在、幻想文学やゲーム、ギリシャ神話で巨大な竜の名として使われているが、なぜそうなったのかは不明。 天命の書版 「天命の粘土版」とも呼ばれる「天命の書版」は、全ての神々の役割や個々人の寿命が記された最高神が所持物。 所持神が「天命の印」を押すことで、記述された内容が有効になるという。
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