創世記

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神はそこに在らわれた 永劫に広がる大虚と 裁ち切れることのない真清水(ましみず)と 光明と暗黒を放ち やがて命を産み落とした 神は命じた 大地に根を張るもの 種子を礎とし 永久(とわ)にその生命を繰り返すようにと 神は命じた 躍動するもの つがいとなりて子孫を残し 血脈の輪廻を紡ぐようにと こうして世界は生まれた やがて時は流れ ある時 神は憤怒した 自らが造りし生命が 自らを凌駕する力を身に付けたことを 【七竜の伝説】 突如現れた七体の竜、超絶なる力をもって世界を支配す。 人々皆竜を畏怖し、その禍々しき存在を討伐せんとす。 されども、能わず。 神は人間のために自らの五臓六腑から七つの神器を創造す。 やがて絶望の中に現れたる独りの名もなき男、七つの神器をもって七竜を打ち倒し、ナーズの刻印によりてその身を封印す。 その刻印意思を持ち、竜を支配すること能う 七竜を御するもの、世界を統べる王とならんと
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